「ナンピンポジション相殺」でポジションを解消していく
「ダ・ヴィンチ」EAに新たに追加された機能「ナンピンポジション相殺」
ナンピンを積んだ際、一番新しいポジションと一番古いポジションを相殺し、指定した利益Pipsで利確していく動作をします。
最初の方の足を引っ張っているポジションを軽くする事を目的としたものです。
※デフォルトではfalseになっているので、使用する場合はtrueにして下さい。
どういう相場の時に使うのが有効かをこのページで解説します。
従来のナンピン利確のデメリット
通常のナンピン利確は設定したナンピンTPに達しないと決済されません。
あと数Pipsで利確という所で反転してしまい、それ以降その値まで戻らずに、泣く泣く損切りやロスカットしたという経験があると思います。
たくさん積んだナンピンがようやく利確されると期待するも、目前で反転してしまう悲劇は何度も経験した事があると思います。
チャートを見て「上がれー!」と応援していたのが全くの時間の無駄になります。
最初の方のナンピンのマイナスが足を引っ張っているのが原因で、まずは少しの戻しがあるときにその初期ポジション、ナンピン1段目、ナンピン2段目・・・とポジションを解消していき、ナンピン全体のポジションを軽くして決済をしやすくしようというのがこの機能の目的です。
実際に取引した履歴からどういう挙動をしたのかご覧ください。
- ショートの初期ポジとナンピン1段目が相殺決済
- ロングの初期ポジとナンピン1段目が相殺決済
- ショートの初期ポジとナンピン2段目が相殺決済
- 3で残ったショートのナンピン1段目が単独決済。その後、初期ポジ単独決済
- ロングの初期ポジとナンピン3段目が相殺決済
- ロングのナンピン1段目とナンピン2段目が相殺決済。
- ショートの初期ポジとナンピン3段目が相殺決済
- ショートのナンピン1段目とナンピン2段目が相殺決済
- ロングの初期ポジとナンピン1段目が相殺決済
- ロングの初期ポジ単独決済
- ショートの初期ポジとナンピン3段目が相殺決済
- ショートのナンピン1段目とナンピン4段目が相殺決済
- ショートのナンピン2段目とナンピン3段目が相殺決済
- ショートの単独決済
ナンピンポジション相殺のデメリット
通常のナンピン利確はナンピンを積むほどそれに比例して利確された時の利益が大きくなります。
これはパラメーターの「ナンピン利確幅増率」で設定できます。
「ナンピンポジション相殺」機能は古いポジションと新しいポジションを設定したTPで決済するので、純粋にその指定したPipsが利益になります。
その為、大きな利益は期待できません。
(追加利益幅を大きくすれば利益も大きくなりますが、その分ポジションが解消されにくくなります。)
この機能はポジション解消を目的としたものですが、相場によっては逆にポジション解消を遅らせてしまう場合があります。
通常のナンピン利確のほうが早く決済される場面の方が多いかもしれません。
相場を見て使い分ける事が大事
「ダ・ヴィンチ」EAには3つのナンピン利確方法があります。
場面によってどれが一番いいのかは変わるので、うまく使い分ける必要があります。
通常の「ナンピン利確」
しっかりとした戻しが期待できる時は通常のナンピン決済が一番です。
ただし、利確まで伸びないと数日間ポジションを保有したりする事もあります。
「ナンピン個別利確」
戻しが弱く、ずっとレンジ状態になる時に効果を発揮します。
この往復を繰り返すだけでも利益は積みあがります。
任意のナンピン回数から機能を有効に出来ます。
例:8段目までは通常のナンピン利確、9段目以降はナンピンを個別に利確など
「ナンピンポジション相殺」
ナンピン利確までは戻さないと判断した場合に有効です。
ポジションを軽くした後にこの機能をオフにし、通常ナンピン利確に切り替えるのが効果的な使い方です。
すべてのポジションをこの機能で利確する場合は通常のナンピン利確よりもさらに利確Pipsが必要となるので、決済されるまで遅くなります。
しかし、こちらの方が有利である場面も確かに存在するのも事実です。